「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」 / A PHOTO SET

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」 / A PHOTO SET

Jul 23, 2011






























































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移動の絶えなかった生活もようやく落ち着いた。
自分はストレスがあまり溜まらない性格なのもあってか、良い緊張感を保ちつつ、楽しみながらこの半年を過ごすことができた気がする。

久しぶりに写真を整理してみた。
整理してみるとここ数ヶ月、以前と比べて写真を撮る頻度が減っていることに気が付いた。
僕は外出時はいつもカメラを持ち歩いている。
コンデジを使っているのも、思い立ったときにいつでもシャッターを切りたいからだ。
一眼レフのいいカメラで撮られた綺麗な写真を観ると、「一眼のいいカメラが欲しいなあ」という気持ちになるが、買ったところで今のところ持ち歩かなそうだし、そもそも写真を好きな理由が“写真のキレイさ”ではないので結局宝の持ち腐れになってしまうだろう。

毎日カメラを持ち歩く習慣は変わらないものの、ここ数ヶ月なぜ写真を撮る機会が減ったかは自分でもわからない。
単純に撮りたいと感じる景色、対象があまりなかったからだろうと思う反面、もしや自分の感性が鈍ってきたのではないかと思うとドキッとしてしまう。

心理学的には若いうちは自己を確立していく時期らしいので、まだまだ感性の伸びしろはあると勝手に自分自身に期待しているが、写真にしろ音楽にしろ、もっと自分が良いと感じるもの・ことへの執着を今以上に、意識的にしていかないとなあ、と思った。

夏目漱石『こころ』に「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」という有名なセリフがあるが、まだ20代の自分にとってこのセリフの重みを感じだすのはこれからな気がする。